ベートーヴェンとロプコヴィッツ伯爵のお話
- Miho Kobayashi
- 2020年1月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年3月6日
みなさん、ロプコヴィッツ伯爵という方を知っていますか?
私は最近まで知りませんでした。。
しかし、実はこの方のおかげで生まれた名曲がたくさんあるのです。
今回はロプコヴィッツ伯爵にまつわるお話です。
彼は1722年、オーストリアの名家ロプコヴィッツ家に生まれました。
フルネームは、 フランツ・ヨーゼフ・マクシミリアン・フォン・ロプコヴィッツ。
失礼なのですが少々お名前が長いので、、ここではロプさんと呼ばせて頂きますね。
ロプさんのお仕事は軍のお仕事。
この時代の名家に生まれた者の宿命です。
しかしロプさんは音楽をとても愛していました。
彼もヴァイオリンニストだったそうです。
とてもお上手だったそうですよ。
ロプさんはお仕事をしながら、大好きな音楽に愛情を注ぎ続けました。
それは、音楽家たちへの支援。
とくにベートーヴェンには、お金の心配をせず安心して作曲に専念できるように、お金を毎月渡していたそうです。
そうして生まれた曲が
「交響曲第5番 運命」。
” ダダダダーン” から始まる曲です。
ほかにもたくさんの名曲が生まれましたが、今回は「運命」についてお話ししますね。
ベートーヴェンは「運命」を作曲しはじめた頃、かなり耳が聴こえづらくなっていました。そして大失恋もしています。
この頃、ベートーヴェンは次の言葉を残しています。
「もう少しで命を絶つところだった。私を引き止めたのは、芸術、ただそれだけだった」
「運命」はロプさんに捧げられました。
もしかしたらロプさんの音楽に対する大きな愛が、ベートーヴェンを救ったと言っても過言ではないかもしれませんね。
ロプさんは、ベートーヴェンの曲が多くの人たちに聴いてもらえるように、いろんな演奏会にお願いに行きました。
「大丈夫。ぼくに任せて。」
そんな優しいロプさんの声が聞こえてきそうですね。
しかし、ロプさんは音楽にお金をたくさん使ってしまったため、晩年はお金に困ってしまいました。
心から音楽を愛し、音楽のために生きたロプさん。
私たちに残してくれたものの価値は、はかり知れません。
さて、今回のお話はこれでおしまい。
ベートーヴェン作曲「交響曲第5番 運命」を、ロプコヴィッツ伯爵のことを思いながら聴くと、また新たな発見があるかもしれませんね。

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