Miho Kobayashi

2019年8月20日2 分

ベートーヴェンとコーヒーのお話

最終更新: 2020年3月6日

「怖そうだなぁ」というイメージがあるベートーヴェン。

髪の毛はボサボサで、鋭い目。

でもそんなベートーヴェンが大好きだったものがあります。

それは、コーヒー。

今回はそんなベートーヴェンとコーヒーにまつわるお話です。

ベートーヴェンはコーヒーが大好きでした。

朝起きて、まず彼がしていたことは、コーヒー豆を60粒数えること。

絶対に60粒と決めていたようで、間違っていないか何度も確認してました。

ベートーヴェンの生真面目性格がわかりますね。

そして、コーヒーミルは”こだわり”のトルコ式ミル。

ご自慢のミルで、毎朝ていねいにゴリゴリと豆をひいていました。

当時のドイツではトルコ式ミルは珍しかったようで、

現在のドイツではトルコ式ミルを「ベートーヴェン・ミル」と呼ぶそうですよ。

”こだわり”といえば、ベートーヴェンはピアノにもこだわりました。

当時はまだピアノは発達していなかったので、ベートーヴェンはピアノ職人さんたちにいろいろなお願いをします。

「音域を5オクターブから5オクターブ半にしてもらえないだろうか」

「音をのばすためのレバーは、ひざのところじゃなくて、足元に移動してもらえないか?」

こうして、ベートーヴェンの”こだわり”のおかげで、ピアノはとても発達したのです。

ひざにレバーがあったら、とてもピアノが弾きにくいですよね!

早い曲だったら、ひざを貧乏ゆすりのように早く動かさなければならなかったでしょう。

コーヒーミルとピアノのお話から、とことん理想を追求するベートヴェンの性格が見えてきますね。

さて、コーヒーのお話に戻ります。

コーヒーの好みは、濃いコーヒー。

なんだかとてもベートーヴェンらしいですね。

また、ベートーヴェンは

「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く」

という言葉を残しています。

作曲をしながら、濃いコーヒーを眉間にしわを寄せながら飲んでいるベートーヴェンの姿が目に浮かびます。

さて、今回のお話はこれでおしまい。

コーヒーを飲みながらベートーヴェンを聴くと、また新たな発見があるかもしれませんね。

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